写真整理のあれこれと失敗談
年史制作の場合、数十年前の古いプリント写真から、
近年の高解像度な画像データの写真まで、
1冊の中にさまざまな形式の写真を盛り込むことになります。
デジカメやスキャナの普及で、
最近ではお客様からもデータ形式で写真をお預かりすることが多くなりました。
提供される画像データはJPEGが一般的です。
JPEGデータそのものでいただくのが、制作作業的には一番助かります。
ワードやエクセルに画像を貼り込んで送って来られるケースも多々あります。
お客様側で、あえて手間をかけて貼り込んでこられるのには理由があり、
キャプション(写真の注釈)や写真のレイアウト指示に活用されているケースが多いです。
「画像を貼り込んだワードやエクセル」+「JPEG等の元画像データも一緒に添える」
......これが、理想形かもしれません。
「画像を貼り込んだワードやエクセル」のみの場合、
指示の伝達はスムーズになりますが、貼り込むという手間をかけた分、
制作側では「画像の元データを抜き出す」作業が発生します。
抜き出す→ファイル名を付けかえる......この2工程が増えることになります。
わたしがやってしまった失敗は、「ファイル名を付けかえなかった」ことでした。
抜き出した時点で、画像は「image001」「image002」等、
自動で名前が変わるのですが、
たとえば複数のワードファイルから抜き出した結果、
「image001」「image002」の名前が重複してしまうことになります。
写真は10点、100点と増えていきます。
制作物のページ別に管理するうちは良かったものの、
写真の移動等ページをまたぐような修正が積み重なった結果、
入稿間際になって同じ名前の別の写真に入れ替わる、
という状況が発生し、混乱してしまった経験があります。
写真のデータ管理に注意を払うこと。
作業工程の適切な段階で適切な処理をすること。
教訓を得ました。
もちろんデータに限らず、古いモノクロ写真や新聞記事スクラップ等、
貴重な現物も多数お預かりするので、
どんな写真をいつ預かり、誌面への使用の有無などについては、
別途整理し制作終了まで管理しています。
そういえば、最近、年史制作に取り掛かったとある会社さんから
写真整理の苦労話を聞きました。
年史に掲載するための写真探しを進めるなかで、
古い写真はアルバムに残っているのに、
数年前の、データで残っているはずの写真が、
バックアップのCDが見つからなくて一枚も発見できない......というのです。必
ずしも、古いものからなくなっていくわけではないことがわかります。
年史制作は、散らばった資料の整理のきっかけとしても、有効といえるようです。
編集F
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2012.11.20
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