原稿の書き方

1.簡単な年表を作る

自分史・自伝を作るため、まずご自身の年表作りをお勧めします。人生を振り返り、以下の事柄について、年代を追って書き出してみましょう。

■項目例

・幼年期の出来事
・小中学生時代の出来事
・青年期の出来事
・社会人になってからの出来事
・結婚
・子どもの誕生
・現在までの出来事
・ご自身と家族の生年月日
・両親の名前と職業
・出身地
・出身校
・就職先
・家族構成
・趣味

2.年表を充実させる

さらに詳しい記録をつくるにあたって、日記・母子手帳・アルバム・学生時代の卒業アルバム・文集・成績表・給料明細・家計簿といった資料があると役立ちます。

また、当時の社会情勢がわかる年表などを見ることで、当時を鮮明に思い出すことがあります。年代を追って、書き加えていきます。

■項目例

誕生について 家族について 出身地について
名前の由来
乳児期の健康状態
病気の有無
どんな赤ん坊だったか
どんな祖父母だったか
どんな両親だったか
両親の職業
兄弟のこと
近所の風景や地域の風習
仲の良かった近所の友達
保育園・幼稚園について 小学校について 中学校について
保育所・幼稚園の名称
どんな保育所・幼稚園だったか
初めての友達は誰か
小学校の名称
得意な教科、苦手な教科
どんな先生がいたか
将来の夢
どんな友達がいたか
心に残っている出来事
中学校の名称
どんな校風だったか
得意な教科、苦手な教科
尊敬した先生、影響を受けた人はいたか
将来の夢
どんな友達がいたか
部活動
心に残っている出来事
高校について 専門学校、大学等について 就職について
進路はどうやって決めたか
高校の名称、学科
得意な教科、苦手な教科
尊敬した先生、影響を受けた人はいたか
将来の夢
どんな友達がいたか
部活動
心に残っている出来事
進路はどうやって決めたか
学校名、学科
尊敬した先生、影響を受けた人はいたか
将来の夢
どんな友達ができたか
部活動は何をしていたか
心に残っている出来事
勤務先の名称
どうやって職を選んだか
どんな業務内容だったか
どんな同僚がいたか
業務内容がどのように変わったか
地位はどのように変わったか
結婚について 子どもたちについて
いつ結婚したか
どうやって相手と知り合ったか
どんな相手だったか
どんな結婚式をしたか
新婚旅行はどこに行ったか
子どもたちの名前と誕生日
どのように育てたか
現在、どのように暮らしているか
定年後の生活について 晩年にあたって
どこに住んだか
趣味
健康状態
何を生きがいとしているか
どのように一生を終えたいか
お礼を言いたい人は誰か
何をしておきたいか
どのように送られたいか

3.年表から仮目次(テーマ)をつくる

年表で人生の大まかな流れをつかむことができたら、記述するテーマを絞り込みます。人生のすべての思い出を書き記すことは至難の業。人生の節目となった出来事を取り上げ、主要テーマとします。項目数は20から30程度が目安です。

4.主要テーマを記述しつなげていく

主要テーマが決まったら、年表の内容をふくらませます。書き方に規則はありません。自由に筆を進めましょう。
書きにくい場合は、以下のような順序で一つひとつの出来事の顛末を記す方法をお勧めします。1、どんな時代だったか
2、自身の節目となった出来事の要因は何か
3、それに対し、どう考えてどのように対処したか
4、結果としてどうなったか

この4点について記述を進めれば、十分な内容の自分史ができます。

5.原稿を他の人に読んでもらう

原稿が仕上がったら、他の人にも読んでもらいましょう。理解しにくい部分や膨らませた方がよい内容、誤字・脱字など、執筆者が気づかないことを指摘してもらえます。
「適当な人が身近にいない」「完成していない原稿を見られるのは気恥ずかしい」といった場合は、編集のプロである「編集者」に見せることをお勧めします。適切なアドバイスがもらえるはずです。

ADVICE☆形にこだわらず自由に自分史・自伝を楽しもう

自分史・自伝は文章形式ばかりではありません。詩歌や写真・絵画などの作品を中心に自分の半生を記していく方法など、いろいろな形式のものがあります。
「自分にふさわしい表現方法が分からない」「よりよいものを作りたいからアドバイスがほしい」という場合は、編集のプロである「編集者」に相談するとよいでしょう。また、「書く時間がない」「うまい文章が書けない」といった方には、編集者やライターがお話をうかがって原稿を作成する「口述筆記」という方法もあります。