予算・スケジュール
費用について
本づくりは全てがオーダーメイドです
制作にかかる費用は、本の頁数や色数（モノクロあるいはフルカラー）、印刷部数などの基本的な仕様のほか、原稿や資料の有無（調査・取材の有無）などによって大きく異なりますが、おおむね100万円～700万円程度です。お客さまそれぞれの予算のご都合も踏まえ、最適なカタチをご提案いたします。また、ご予算や社内の体制に応じて、工程の一部のみを当社にご依頼いただくことも可能です。
依頼が可能な編集業務の例
- 企画、構成
- 資料整理
- 原稿執筆
- 取材
- テープ起こし
- 写真撮影
- 校正（誤字脱字のチェックや表記の統一など）
- 年表、グラフ、表の作成
- 装丁や紙面のデザイン
年史・記念誌制作に関する編集作業は、内部で全て行うと非常に手間がかかり、制作期間や予算がオーバーしがちです。
これらの工程を専門家に任せることで、費用はかかるものの作業を無駄なく進められ、結果的に制作期間・予算を守りながら、品質の高い年史・記念誌を仕上げることができます。
スケジュールについて
制作開始から納品まで
平均1年～2年半前後を要します
多くの作業を行う年史の制作にかかる期間は、全体のボリューム（頁数）はもちろん、資料の多寡や原稿の有無、既刊年史の記述を踏襲（リライト）可能な箇所があるか否か、などの条件により大きく変動しますが、１年～２年半前後の期間になることがほとんどです。
年史制作のご担当者となったお客さまには、通常業務の合間の限られた時間で、資料の収集や編集会議の開催、原稿のご確認など、多くの作業に継続的に時間を割いていただく必要があるため、できるだけ早い時期にはじめることが重要です。
制作の流れ
- 01
基礎資料リストの作成と資料収集
必要と思われる基礎資料のリストを作成し、それに基づき資料を収集します。
- 02
進行資料の作成
基礎資料に基づいて、以下の資料を作成します。
- 素年表の作成
- 後述する構成案や仮目次の参考資料、また年表の元原稿となるもので、基礎資料に記載されている出来事のすべてを年表の形にまとめたものです。
- 構成案の作成
- 掲載項目を順に並べて章立てし、各章のあらすじや頁配分なども記載した、本のおおまかな内容を一覧できるものです。
- 仮目次の作成
- 各部の詳細な記述内容とそれらの頁数を確認できる仮の目次で、構成案と素年表をもとに作成されます。
- 執筆要項の作成
- 文体や漢字・数字・単位記号の使い方など、文章表現を統一するためのものです。執筆要項は、のちの原稿整理にも使用します。
- 取材先リストと取材メモの作成
- 資料不足の項目に対して、取材するためのリストや質問事項をまとめたものです。
- 03
調査・取材
資料不足の項目について、文献による調査や関係者への取材を行います。
- 04
写真撮影・複写
ロケハンと撮影を行います。必要により、写真の複写も行います。
- 05
一次原稿の作成、原稿確認・修正
資料に基づき、コラムや特集なども含む一次原稿を作成します。編集方針との対応や記述の過不足などの確認を行ったのち、修正指示に基づいた修正を行います。
- 06
原稿整理と二次原稿作成
執筆要項との対応や用字用語の統一、てにをはの確認などを行い、二次原稿を作成します。
- 07
著作権・版権等の確認、二次原稿の確認
引用文や写真・図版について、著作権・版権などへの抵触がないかを確認します。あわせて、修正内容の確認を行います。
- 08
本文フォーマット、装丁案の作成・確認
本文・口絵などのデザインや使用する書体、文字サイズや字詰めなどを反映させた見本（フォーマット）の作成・確認を行います。年史としての品格や耐久性を考慮し、装丁（表紙周り）をデザインします。
- 09
写真・図版の整理
二次原稿の内容に対応した写真や図版を選定・整理します。
- 10
組版→初校・再校
フォーマットに従い、文字や写真・図版を組版（配置）します。完成した紙面は数回にわたって内容を確認し、必要に応じて修正します。
- 11
校了
一冊の本として、内容全体の最終確認を行い、製版工程、色校正確認工程へ進みます。
- 12
印刷・製本・納品
色校正で仕上がりの最終確認をしたのち、印刷・製本工程に進みます。完了後、配本計画に基づき納品します。